「ルビーナ」は、漢方処方「連珠飲」に由来した漢方薬です。「連珠飲」は江戸時代に日本で考案された漢方処方で、「四物湯(しもつとう)」と「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」の2つの処方を組み合わせたものです。「四物湯」は血のめぐりを良くしてからだを温めます。「苓桂朮甘湯」は、水分代謝や乱れた自律神経の働きを整えます。これらを組み合わせた漢方処方「連珠飲」は、ほてり、のぼせ、冷え症、疲労倦怠感など、複数の症状が一度に現れたり、日によって症状が変化したりする更年期障害などの改善に適しています。
漢方処方の魅力の一つは、どの生薬をどの割合で配合するかについて、昔からの経験に基づいて決められているというところです。漢方処方の多くは2種類以上の生薬をブレンドした処方で効果を発揮しますが、長い年月をかけて幾通りもの生薬の組み合わせが試された結果、最も良い組み合わせとして受け継がれたものが現在の漢方処方となっています。
つまり、生薬の最適なブレンドを追及したものが漢方処方なのです。
「連珠飲」は江戸時代に考案されてから多くの人に使われて、更年期障害をはじめとする症状に役立てられてきました。
では、「連珠飲」はどうして2つの漢方処方を組み合わせているのでしょう?漢方医学には合方(がっぽう)という考え方があります。
合方とは一定の原則に従って2種類以上の漢方処方を組み合わせることで、複雑な症状に対応できると考えられています。
更年期障害の複雑な症状には「連珠飲」がおすすめなのです。
ルビーナは血のめぐりを良くして体を温めたり、水分代謝や乱れた自律神経のはたらきを整えたりして、体全体のバランスを良くすることで効いていきますが、具体的にイメージしにくいですよね。そこで、「顔がほてるのに、手足が冷える」といった更年期に特徴的な症状に対して、お風呂のお湯に例えて説明してみましょう。
お湯をかき混ぜて温度の偏りを
適温にするように、
体全体を
整えていくのがルビーナの働き
現代のお風呂は循環式でいつでも温かいお湯ですが、昔のお風呂は「さぁ、入ろう」と思ったときに、上が熱く、下が冷たいということがありませんでしたか?そんな時はお湯をよくかき混ぜてちょうどいい温度にしていました。このように更年期の冷えやのぼせも、お湯をかき混ぜるように、ルビーナが体全体のバランスを整えるはたらきをしているのです。
ルビーナは更年期障害以外にもめまい、立ちくらみ、どうき、息切れ、貧血の効能があります。更年期障害でなくてもこれらの症状がある場合には効果を期待いただけます。