女性の多くは、50歳前後で生理(月経)が止まる「閉経」を迎えます。この閉経をはさんだ前後5年の約10年間を「更年期」と呼んでいます。この時期は、卵巣機能の低下から女性ホルモンの分泌量が減少することで、さまざまな不調が起きてきます。
図が示すように、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が急激に減少します。これによって更年期には自律神経が乱れて、さまざまな不調が現れます。
更年期は、女性なら誰もが体験する一つの期間です。長年分泌されていた女性ホルモン(エストロゲン)が急減するという環境変化に、からだが慣れるまでの移行期間といえます。
更年期の「更」という字には「あらたまる」という意味もあり、新しい自分に更新、更改、変更する時期と捉えることもできます。からだが大きく変わる節目の一つを大切にし、心身の変化を前向きにのりきっていきましょう。