更年期とは?

女性の多くは、50歳前後で生理(月経)が止まる「閉経」を迎えます。この閉経をはさんだ前後5年の約10年間を「更年期」と呼んでいます。この時期は、卵巣機能の低下から女性ホルモンの分泌量が減少することで、さまざまな不調が起きてきます。

女性ホルモンと更年期の関係

小児期
男女差なく成長していく頃(女性ホルモンは活躍していない時期)
思春期
7歳頃から女性ホルモンの分泌が始まる。10〜12歳で初潮を迎える。
性成熟期
卵巣機能が最も活発な20〜30代。妊娠・出産に関わる大切な時期。
更年期
卵巣機能が低下。女性ホルモンが急激に減少し、閉経を迎える。
老年期
卵巣機能は完全に停止。さまざまな更年期の不調も徐々に安定する。

図が示すように、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が急激に減少します。これによって更年期には自律神経が乱れて、さまざまな不調が現れます。

更年期は、女性なら誰もが体験する節目の一つ

更年期は、女性なら誰もが体験する一つの期間です。長年分泌されていた女性ホルモン(エストロゲン)が急減するという環境変化に、からだが慣れるまでの移行期間といえます。

更年期の「更」という字には「あらたまる」という意味もあり、新しい自分に更新、更改、変更する時期と捉えることもできます。からだが大きく変わる節目の一つを大切にし、心身の変化を前向きにのりきっていきましょう。