「いけないとは思っても、すぐにカッとなり怒ってしまう。声を荒立てたとき、『更年期なんじゃない?』と言われた」、「やたらにイライラするようになった」、「ちょっとしたことで涙が出たり、くよくよ考えてしまう」、「いつも何となく憂うつで、先のことが不安」……。そんなイライラや不安感は、気持ちを明るくする作用もある女性ホルモンが減ってくることで起こるとも考えられ、更年期の多くの女性が悩まされる症状です。
うつ病などの精神科領域の疾患でも現れますが、更年期の女性はそういう自分を自覚しているというところに違いがあります。
この時期にはさまざまな症状が現れるために、そのすべてが更年期によるものと決めつけてしまいがちです。じつは別の病気だったということもありますから、からだや心の不調を感じたら、まず更年期によるものかどうかを確認することが大切です。
更年期の症状は非常に多彩で、日によって症状がコロコロ変わったり、いくつもの症状が重なって起こったりしますが、原因はすべて同じです。
卵巣機能の低下から女性ホルモンの急激な分泌量低下による自律神経の乱れで起こるのです。
一つ一つの症状に対しては対症療法を行います。(冷えには手足を温めるような冷え対策、頭痛には鎮痛薬を服用するなど)さらに自律神経のバランスを整えることを心がけ、常にリラックスした状態を意識します。
また、この時期に一番大切なのは、日常生活の改善、つまり食事、運動、休息といった基本的なことがとても重要です。
今までの生活を振りかえり、生活習慣を改善しましょう。
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