プレ更年期はどういう時期?

プレ更年期は30代後半~40代半ば

更年期は「閉経※1の前後5年間」と定義されており、一般的に日本人の閉経が平均50歳前後と言われているので、40代半ば~50代半ばの10年間が更年期に当たります。
閉経にはまだ時間があっても閉経に向けて心身の変化が生じ始める30代後半~40代半ばの時期は、プレ更年期とも言われています。
50代半ば過ぎは、ポスト更年期と言われ、基本的には心身が落ち着きを取り戻すようになります。

※1 閉経:月経が1年以上こなくなること

木村容子先生監修

閉経の平均年齢はだいたい50歳と言われているため、「更年期=45歳~55歳くらいまで」となります。

卵巣の老化と卵胞の急速な減少

先ずは、月経とはどういう仕組みになっていて、どう変化していくのかをご説明します。
卵巣は加齢とともに衰えていきます。そもそも女性は、卵巣のなかに、数十万個ほどのたくさんの卵胞(卵子のもと)を持っています。卵胞は、毎月1個ずつ卵巣のなかで成熟していくのですが、その成熟する過程でエストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンが分泌され、精子が子宮内に入りやすいように環境を整えます。この時期を、「卵胞期」と言います。そして、成熟した卵胞から卵子が排出される「排卵」が起こります。排卵後は「黄体期」と呼ばれる時期に入り、卵胞から少量のエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが分泌され、プロゲステロンによって子宮内は受精卵が育ちやすい環境に整えられます。排卵後に受精が成立しないと、プロゲステロンの分泌が止まり、排卵から約14日後に子宮内膜がはがれて血液とともに排出される「月経」が起こります。こうして卵胞期→排卵→黄体期→月経というサイクルが28~35日の周期で繰り返されているのです。
 もともと持っていた卵胞は、毎月の排卵で減っていきますが、加齢によっても減少します。特に37、38歳を過ぎたころから急速に減少し、50歳でほぼ消滅すると言われています。このように、加齢にともなう卵胞の数の減少や卵巣の機能低下によって、閉経がもたらされます。卵胞が急速に減少する時期はちょうどプレ更年期に、そして、消滅する時期は更年期に当たる時期。卵胞の減少や卵巣の機能低下は女性ホルモンの分泌の減少につながります。女性ホルモンの分泌は脳でコントロールされていますが、卵巣の機能低下によって脳でのコントロールがうまく行われなくなり、自律神経の働きが乱れることでプレ更年期、更年期のさまざまな症状を引き起こす一因となっているのです。

木村容子先生監修

排卵後の卵胞を黄体と言い、排卵後、受精が成立しなかった黄体はしぼんで白体になります。月経は、卵胞や女性ホルモンの変化のサイクルによってもたらされているのです。

更年期はじまりのサイン、月経不順/ほてりやのぼせを見逃さないで

卵胞の数が減ってくると、先ずは一般的に月経周期が短くなっていきます。卵胞から分泌されているエストロゲンやプロゲステロンの量が少なくなるため、脳から「もっとホルモンを分泌しなさい」という指令が出て、これにより卵巣が過剰に刺激され、排卵が早く起きてしまうのです。また、プロゲステロンの量が少なくなると黄体期も短くなり、結果的に月経周期が短くなります。
月経周期が短くなることに加え、そのうちに、月経日数自体が少なくなる、少量の出血が長く続く、月経量が減る、逆に月経量が極端に増えて貧血状態になるといった月経不順があらわれます。これらはプレ更年期に見られ始める人も増えてきており、更年期はじまりのサインと言えます。
やがて脳がいくら卵巣に指令を送っても反応しなくなり、月経が起こらなくなり、閉経に至ります。卵巣が脳からの指令に対応できなくなるとホルモンバランスが乱れ、ほてりやのぼせ、大量の汗をかくなど、さまざまな症状が出るようにもなります。
プレ更年期や更年期の生理不順は加齢とともに誰にでも起こることです。ただし、不正出血などの異常を感じたら、早めに婦人科を受診しましょう。

40代に起こりやすい生理不順から閉経まで

一般的には、まず40歳を過ぎた頃から生理の周期が短くなり、21日程度まで周期が短縮することがあります。その後も不規則な周期が続き、45歳頃からは周期が長くなっていきます。そして50歳近くになると周期は2~3ヵ月に一度などとなり、ついには停止した状態になります。月経が停止してから1年が経過したら「閉経」と言われています。

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