“冷え性”は冷えやすい体質をあらわし、
“冷え症”は冷えの症状をあらわします。
冷えは、貧血、低血圧、甲状腺機能低下症、膠原病(こうげんびょう)など明らかな原因がある場合は西洋医学的な治療の対象となります。しかし、多くの場合は、検査で明らかな異常がみられないにもかかわらず、手足が冷える、ゾクゾクと寒いなど冷えの症状が認められます。明らかな原因のない冷えは、一般的に “冷え性”の体質として扱われます。
一方、漢方では、冷えの自覚症状があれば立派な治療対象ですので、冷えを“冷え症”といい、その治療方法はいろいろと研究されています。約2000年前に出版された中国古典『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』には、「手足寒(しゅそくかん)・厥冷(けつれい)・腰中冷(ようちゅうれい)、背悪寒(はいおかん)※」などさまざまな冷えの症候と治療方法が記載されています。冷えによってむくみ、生理痛、頭重などの身体症状だけでなく、やる気がしないなどの精神面など心身両方への悪影響がもたらされます。
冷えを体質と思ってあきらめていませんか。冷えは現代人だけでなく、古くから多くの人々を悩ませてきた症状です。冷えの自覚症状があるならば、これからは“冷え症”として対処してみましょう。
監修:木村 容子 先生
東京女子医科大学附属東洋医学研究所 所長 教授
つらい冷え症を漢方のチカラで
体質から改善し、
冷えからくるむくみ、生理痛、頭重に
優れた効果を発揮します。